ゼロから本を作ってみた経験から得たこと【“できないこと”をやる】
こんにちは、よしてるです。
完全にプライベートの件で恐縮ですが、妹が里帰り出産で沖縄へ帰ってきていたのですが、この記事を書いている3日前にベイビーとともに自宅へ戻りまして、家が静かになり寂しい限りです。
さて、今回は、“いま”できないことに挑戦してみる重要性について話してみたいと思います。
私の中で特に印象的に残っているものとして、本を作ってみた経験があります。よかったら「趣味の個人ブログがライタースキル習得最強の道かも【よしてる7つの学び】」もあわせてお読みいただけると嬉しいのですが、この記事で登場した本のお話です。
目次
どんな本を作ったの?
本を作ったといっても、出版社から出したのでも自費出版でもなく、同好の士で集まって本を作って同人誌即売会に殴り込んだという流れです。
同人誌という言葉だけだともしかしたら誤解があるかもしれないので、念のため補足しておくと、同人誌とはセンシティブな二次創作だけを指すのではありません。けっこういろいろなジャンルがあるのです。
大学生時代の私は、同好の士の数人で合同ブログを運営していました。収益化を目指していたわけではなく、各々がさまざまなトピックスで好き勝手語り尽くす感じのブログです。当時、狭い界隈ではありましたが、それなりに注目をもらえていたようです。
私たちはブログで書き散らすだけでは飽き足らず、さらに付加価値をプラスした本を作って同人誌即売会に持ち込むことにしました。同人誌即売会というのは、有名なアレです。
この活動もけっこういい感じで、計7冊まで作りました。
よしてるが挑戦したのは編集長
この活動の何回目だったか、私が編集長を任された回がありました。
基本的にはリーダーが編集長を務めていたのですが、何回かはメンバーが担当していました。当時大学生だった私には想像の余地もありませんでしたが、リーダーは40代くらいのバリバリの社会人でしたので、もしかしたら、部下に仕事を投げるがごとくメンバーに成長してもらうことを見込んでいたのかもしれません。
ともかく編集長を任された私ですが、記憶の限りでは、本当に最低限のことしか……いや、最低限のことも教えてもらえなかったと思います。かなりの丸投げでした。
わかりやすいエピソードとしては、本として印刷して人様へ売るためにはDTP(デスクトップパブリッシング)という作業が必要となるのですが、私はDTPの「で」の字も知りませんでした。そのレベルから編集作業を行うだけでなく、本のテーマを決めたり、イラストを依頼したり、メンバーから原稿を集めたり、そのクロスチェックを指示したり、すべての工程をスケジュールどおりにハンドリングしたり……と、何もかもが手探りでした。
なお、DTPはふつう専用のアプリケーションを使用しますが(有名なところではAdobe InDesignがありますね)、私はWordを使っていました。PDFで出力できれば印刷所に入稿できたので、WordでもDTPはできるんですね。ただもちろん、すべて手探りですので、効率は本当に悪かったと思います。
逐一調べたり、それでもわからないことはメンバーに聞いたりしながら、なんとか1冊、本を完成させることができました。いまも本棚に置いてあります。
得られたのは“できないこと”に挑戦する意識
仕事ではなく、大学生時代の趣味の延長線上でこのような経験ができたことは、本当に幸運だったと思います。
Wordの操作自体はある程度できていたのと、原稿執筆はすでに経験があったので、ゼロからというのは少々盛っていますが、ほぼゼロから“できないこと”に挑戦できたことはその後の社会人生活に活かされていると感じています。
何かの仕事を振られたとき、「それは私にはできません」と断るのは簡単です。しかし、ではいつできるようになるのか。ほとんどの仕事において、練習の機会が与えられることは稀でしょう。“いま”できないからと仕事を先送りにすると、成長はありませんし、仮にできるようになったとき、もうあなたにその仕事は残っていません。
少し話はそれますが、私は「失敗」が怖いです。できれば一度も失敗しない人生を歩みたいですし、若造の頃は失敗しなさいという大人に「うるせぇ!」と反発していましたし、後進のいる年齢になったいまも若者に「どんどん失敗したほうがいい」とは言わないでしょう。
ただ、一見相反するようですが、挑戦の機会があるならそれはぜひ掴みに行って欲しい。“いま”できないことは、いまそう思うだけで、挑戦の過程でたいていのことはできるようになります。できることが増えれば、失敗することも減っていきます。失敗が怖いなら、それこそ挑戦するしかないのです。
じゃあ私よしてるは失敗の少ない人生を歩んできたのかというと、どうもそうとはいえないので、仕事って難しいですね。
まとめ:とはいえ挑戦も怖いよね
大学時代にいい経験をさせてもらったおかげで、社会人生活の中で一見無理難題だと思われる仕事を振られても、とにかく挑戦してみる意識を持つことができました。こういった仕事の中には私自身に選択権があるものもありましたが、蹴らなくてよかったなと思います。よかったら、本ブログの私の拙稿「仕事を無茶振りされた!そんな時に私が実践した3つのマインドセット」もあわせてご覧くださいませ。
なお、よしてるはすべての挑戦の機会を掴んできたのかというと、それも過言になってしまうのが本当に難しいところです。手を挙げることをためらってしまい、仕事や成長の機会を逸してしまったこともたくさんあります。
本記事を寄稿することで、私自身も初心を思い出し、常に挑戦する意識を持ち続けたいところです。