こんにちは。LOVELETTER WORKS株式会社 垣花です。

コンテンツやサイトの検索順位アップを狙うために必要となるのがリライトですが、その「リライトページ」はどのように選定していますか?

一般的にリライトは、公開している記事の修正や改善を指すため、「修正や改善が必要な記事をリライトする」ということはわかるものの、具体的にどのページにリライトが必要なのか選ぶ基準がわからないという方もいるでしょう。

実際にわたしも、自社メディアの運営に携わることになり、自分でリライトページを選定しなければいけなくなったときに「どのページから手をつけたらいいんだろう……」とかなり迷いました。

そこで今回は、たくさんあるコンテンツからリライトが必要なページを選定する基準やリライト方法、リライトする際の注意点をまとめてみたいと思います。

そもそもリライトとは?

一般的にリライトとは、公開している記事の修正や改善をすることをいいます。具体的には、タイトルや見出しの変更、本文の加筆修正などです。「〜です。」から「〜ます。」へ文末を少し変えたり、接続詞を加えたりしただけではリライトとはいいません。

リライトをすることでGoogleに認識されていなかった記事がインデックスされたり、順位が落ちている記事を上位表示させたりということができる可能性があります。

リライトはコンテンツの検索順位をアップさせるために欠かせない対応といえるでしょう。

リライト記事の選び方

リライトの必要性がわかっても、どのようにリライトする記事を選べばよいのかわからないもの。

ただ闇雲にリライトをしたらいいというわけではないので、なぜこの記事にリライトが必要なのかを考えながら選定する必要があります。

わたしが実践しているリライト記事の選び方としては次の4パターンです。

リライトで順位が上がる可能性が高い記事

「リライトして順位が上がる可能性が高い記事」といわれても、どんな記事なら順位が上がる可能性があるかなんてわからないですよね。

そこで、サーチコンソールで色々調べてみたところ、「過去に上位表示されたことがあるものの、現在は順位が下がっている記事」があることが判明しました。

一度は上位表示されているので、リライトにより情報を更新したり追加したりすれば順位が上がるかもしれません。ユーザーは新しい情報や疑問が解消できる記事を求めているということを踏まえれば、リライトしてみる価値はあります。

また、「現在の順位は10位〜20位であるものの、リライトによる情報更新や追加で順位アップが期待できる記事」も多数あることがわかりました。過去に上位表示されたことがなくても、10位〜20位に表示されているということはGoogleからある程度の評価を得ているということになるため、リライトにより順位アップが見込めるはずです。

ただし、「順位が上がる可能性のある記事しかリライトをしない」という意味ではありません。上記の2つに該当していない記事に関しては、このままリライトをしても順位アップが難しいということです。まずは「ユーザーニーズを満たす記事にする」というところにスポットを当ててリライトの方向性を検討する必要があると思います。

ユーザーニーズを満たす記事については、過去の記事でご紹介していますので、そちらも参考にしてください!

検索エンジンが評価する「ユーザーニーズを満たす良質なコンテンツ」とはどんな記事?

公開から時間が経っている記事

記事を公開してから時間が経っている場合は、情報が古くなり順位が落ちている可能性があります。上記の「リライトで順位が上がる可能性が高い記事」に付随する内容ではありますが、古い情報を新しくすることで順位アップが狙える可能性は高いといえます。

同じ内容であっても、更新日が今日の日付になっている記事と1年前になっている記事とでは、前者のほうを読みたいと考えるユーザーが多いことを踏まえると、加筆する情報がなくても文章を入れ替えたり見出しを変えたりして、更新したほうがよいといえるかもしれません。

検索ボリュームが多い記事

もし検索順位が同じ記事が複数ある場合は、検索ボリュームが多い記事から優先的にリライトするといいそうです。

そもそも検索ボリュームを調べる理由としては、「ユーザーニーズを調べるため」ということが挙げられます。検索ボリュームが多い=多くの人に調べられているということになるので、それをもとにKWや記事内容を見直してリライトをすることで、上位表示が実現すれば大きな集客効果が見込めます。

「どれも検索順位が同じでリライト記事を選べない」という場合は、1つの指標にしてみるのもよいかもしれません。

CTRが高い記事

CTRが高い記事から優先的にリライトするのもおすすめです

CTRは「クリック率」とも呼ばれていて、ユーザーに表示された回数のうち実際にクリックされた数を指しています。つまり、CTRが高いのに順位が低い場合は「記事を読んだのに離脱している可能性が高い」ということ。そもそもCTRが低い場合は、「クリックされていない」ということがわかります。

たくさんの記事の中から選んでもらうためには、タイトルやディスクリプション、更新日が重要となるので、リライトで変更することが大事だといえます。

ちなみに、CTRはクリック数として、サーチコンソールで確認できます。

リライト方法

では、リライト記事を決めたらどのようにリライトを進めていけばよいのでしょうか?

タイトル・ディスクリプション・見出しを見直す

まずはCTRに影響するタイトルとディスクリプション、目次でチェックされる見出しを見直しましょう。検索エンジンに認識してもらいやすいよう、できるだけキーワードを最初のほうに持ってきつつ、サブキーワードや共起語をプラスするのもおすすめです。

サブキーワードとはキーワードと一緒に検索されやすい単語のこと、共起語は文章中で一緒に出てきやすい単語のことです。

リライトしている記事には含まれていないけれど、上位表示されている記事には共通して含まれているサブキーワードや共起語があるかもしれません。上位表示されない、そもそもクリックされないのは、それらのキーワードを含めていないがために検索に引っかからないという可能性も考えられます。ラッコなどのツールを使って共起語などのキーワードを洗い出し、意識的に含めていくことでより検索に引っかかりやすくなるでしょう。

また、スマートフォンやパソコンなどの画面上の文章を読む際、自然と左上から見るという方がほとんどだと思います。もし最初にキーワードを持ってきづらいという場合は、ユーザーがキーワードを認識しやすいよう改行したときの最初に持ってくるように工夫するのも一案です。

新しい情報を足す・古い情報を削除する

タイトル・ディスクリプション・見出しを見直したあとは、記事に新しい情報を足して、古い情報は削除していきましょう。

新しい情報がない、古い情報がそのまま残っているということは、その記事の信憑性が低くなってしまう原因です。記事を公開する上で「ユーザーニーズを満たす」ということは最低限必要な条件になってくるので、情報が古いまま更新がストップしておりユーザーにとって有益ではないと判断されると、検索順位が低くなるだけでなくインデックス登録すらしてもらえないかもしれません。

リライトの際は新しい情報が出ていないか、古くなっている情報はないかを確認しておきましょう。

より読みやすい文章にする

より読みやすい文章にすることも重要です。ユーザーは正確かつわかりやすい情報を求めているので、記事の冒頭で「読みづらい」「わかりづらい」と判断されれば離脱につながります。

自分で書いた記事の場合、そのときは「これで大丈夫!」だと思っていても、時間を置いてあらためて読むと「やっぱりこのほうが読みやすいかも」と思うことありますよね? 自分が読んでそう思うということは、少なからずユーザーの中にもそう思っている人がいるはずです。「意味が伝わればいい」のではなく、より読みやすく・わかりやすい記事になるようリライトするのも大事なことです。

リライトするときの注意点

最後に、リライトする際の注意点を見ていきましょう。

URLは変更しない

「一度は公開したもののインデックスされなかった」という理由からリライトの際にURLを変更する方もいますが、URLを変更すると新しい記事として認識されてしまうためできる限り避けたほうがよいそうです。リライトをして再度クロールしてもらい、インデックスしてもらう、または順位を上げてもらうことが目的なので、URL変更まではしなくてもよいでしょう。

最新の日付にする

せっかくリライトしても、更新日が昔の日付だと「古い記事だ」と思われてしまいます。「最新の情報に更新した」ということがわかるように、更新日を最新の日付にしておきましょう。

ただし、リライトしたように見せかけて更新日だけを新しくするのはいけません。Googleのクローラーは日付情報だけでなく、内容がどれだけ変更されたのかもチェックしているようなので、内容が変わっていないとすぐにバレてしまうそうです。

まとめ

リライトはただ日付を新しくすればいい、情報を追加すればいいというものではありません。

「なぜリライトが必要なのか」という目的が定まっていれば、おのずとリライトの方向性も決まってくるはずです。「検索順位アップ」という目標をクリアするためにも、まずはリライトの目的を考えてみることが大切なのかもしれません。

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