こんにちは。LOVELETTER WORKS株式会社の長浜です。

わたしが運営を担当しているWebメディア「Frigate」にはたくさんの記事がアップされているため、新規で記事作成をするだけでなくリライトもしていかなければいけません。

運営を任された当初、上司に「リライトもしてね」といわれ、そのときは「リライトをする=最新情報に書き換える」としか思っていませんでした。最新情報に書き換えるのはあながち間違いではありませんが、そもそもなぜリライトをするのかがわかっていなかったのです。

そこで今回は、調べてわかったリライトの必要性と、実際にやって「優先順位間違えたな・この優先順位でよかったな」と思ったことについてまとめます。

リライトはなぜ必要なのか?

「なぜリライトが必要なのか?」と思って調べてわかった、考えたことは以下の通りです。

リライトが必要な理由①:ユーザーのニーズに合わせる

ユーザーが求める情報は日々変わるもの。たとえば2010年代は「盛れるアプリ」が人気で、Snowはよく使っていました。それが2020年代になると「すっぴん風アプリ」が人気に。

このように、ユーザーが求めるものは変わっていくので、それに合わせて情報を変えていかないといけません。ユーザーニーズに合わない記事は即離脱につながりますし、そもそも見てもらえなくなります。

ユーザーのニーズに関しては、最新情報をキャッチできるようX(旧:Twitter)やニュースなどをチェックして常にアンテナを張っていくようにしたいと思います。

リライトが必要な理由②:情報が古ければ意味がない

Instagram(インスタグラム)などのSNSは、新しい機能が増えたり設定の仕方が変わったりします。

たとえば設定の仕方を説明している記事で、設定の仕方が変わったのに情報を変えないと、ユーザーが「結局やり方わからない」となります。最悪の場合「このWebサイトは不親切」とレッテルを貼られて見るのを避けられてしまう可能性も。

SNSだけでなく、アプリ紹介の記事も同じことがいえます。せっかく「このアプリいいかも!使ってみよう!」と思ってもらえても、そのアプリの利用が停止していれば意味がありません。この場合も「更新性が低いWebサイト」と思われて閲覧を避けられてしまう可能性があります。

わたしは調べものをするとき「更新日」を確認するようにしています。更新日が2年前・3年前だと情報が変わっていることがあり、そのようなWebサイトを見ても最新情報は得られないため。

これを踏まえると、リライトをしたら更新日を変更することも重要だと思います。

一緒にFrigateの運営をしている同僚から以前「リライトした記事はワードプレスの日付も変更?それともそのまま更新ボタンを押せばいいの?」と質問されました。そのまま更新ボタンを押すと記事の中身の情報は最新でも、検索結果のページでは2020/◯/◯と投稿した日付が表示されるので、わたしみたいに更新日をチェックしてからWebサイトを開く人には見てもらえないことに。

リライトしたときは、更新した日の日付に変えることも忘れないように気をつけます。

リライトが必要な理由③:Googleのアルゴリズムに対応させる

Googleのアルゴリズムは日々変化しているので、たとえばこれまで1位を獲得していた記事が翌日には2位・3位と順位が落ちていくことがあります。このアルゴリズムに対応するためにも、リライトは必須なのです。

アルゴリズムに対応させるためには、Googleのアップデート情報をチェックしなくてはいけません。たとえば、代表的なものでいうと「パンダアップデート」と「ペンギンアップデート」。

パンダアップデートでは、無断でほかのWebサイト記事を複製している・不適切な広告を設置している・記事を自動で生成しているなどのWebサイトは評価が低下。

ペンギンアップデートでは、外部リンクをただ貼り付けている有益性の低いWebサイトは評価が低下していました。「外部リンクの数が多い=有益性の高いコンテンツ」ではなく、本当に有益性の高いコンテンツが評価されるためのアップデートですね。

2024年3月6日には「March 2024 core update」が行われています。

2024年2月1日〜3月5日

2024年3月6日〜3月31日

March 2024 core updateの影響か、2024年2月1日から3月5日まで1位を獲得していた記事が、3月6日から3月31日までの間で3.2位になっていました。

ちなみに、全体で見ると3月7日の平均掲載順位は15.1位でしたが、3月22日の平均掲載順位は8.5位と、上位表示される記事が増えました!ただ、その後は上がったり下がったりを繰り返し、March 2024 core updateが完了した4月19日の平均掲載順位は14.1位でした。

アップデートは1年に数回は行われるので、今後もどのアップデートが行われるのか、どういった内容のアップデートなのかを随時チェックし、対策を行っていきます。

手当たり次第はNG!リライトする記事の優先順位

リライトするといっても、情報が変わればそれはもちろん対応しますが、情報が変わらない場合は何を優先的にリライトすればいいのか最初は困りました。

そこでいろいろと試してみて、個人的に優先順位を間違えたなと思ったやり方と、優先的にやってよかったなと思ったやり方を書いていきます。

優先順位を間違えたやり方

そのやり方が「リライトしやすい記事から」でした。ほかの案件が忙しく、Frigateの記事作成にあまり時間をかけられないときは、画像が少ないもの・記事に入れられるコンテンツが少ないものなどを選んでリライトしていました。

結果、順位は上がりませんでした。その理由は、記事に入れられるコンテンツが少なく、内容がほとんど変わらないからです。

「とにかくリライトしなくちゃ」という考えは封印します。

優先的にやってよかったやり方

優先的にやってよかったな、と思ったやり方は以下の2つです!

バブルチャートから選ぶ

  • 右上:順位とクリック率が高い
  • 右下:順位は低いけどクリック率は高い
  • 左上:順位は高いけどクリック率が低い
  • 左下:順位とクリック率が低い

この中で先にリライトすべきものは、右下と左上。左下からやってしまうと、効果が出るまでに時間がかかるので、わたしは後回しにしています。

先に効果が出やすいのが、右下と左上なのでそちらから対応しました。たとえば「インスタのフォントを変更する方法をご紹介!ロゴについても解説」の記事、リライトをする前の順位は29.5位でした。リライトをして1ヶ月後は17.4位と順位は上がりましたが、検索結果の2ページ目に表示されているため見られる記事ではありません。そこで2回目のリライトではQ&A形式を追加し、しばらく様子を見ていました。すると、その1ヶ月後には7.5位と、検索結果の1ページ目に表示されるようになりました!

1月はバブルチャートを見てリライトする記事を選び、8記事中5記事が検索結果の1ページ目に表示されるようになりました。残りの3記事もリライト前より順位が少しだけ上がりましたが、「レシピ」などユーザーニーズに合っていないような記事だったので、ニーズも考える必要があると感じました。

Googleトレンドを活用する

Googleトレンドは、今検索されているキーワードを調べるのに便利なツールです。

リライトした記事を数日後に公開する場合はあまり効果が出ないかもしれませんが、Frigateは「作成後すぐにアップする」というやり方をしているので相性抜群!

たとえば「ストーリーズに知らない人が表示される理由と非表示にする方法」の記事、Googleトレンドで「インスタ」とキーワードを入れて過去4時間で絞り込みを行いました。そのとき「ストーリー 知らない人」が人気急上昇のキーワードだったため、それで記事を作成。

2024年1月25日に公開し、1週間(2月1日まで)の間でPV数が「448」獲得できました!

ちなみにこちらの記事は2024年5月2日時点でもFrigate内で人気の記事となっており、約3ヶ月半でPV数「9,357」獲得できています。

キーワードツリーを作成してその中からまだ記事作成していないキーワードを選んで記事作成をする、という方法も有効だとは思いますが、Googleトレンドなら検索されているキーワードを調べられるので、個人的には非常に便利だと感じています。

今後も新規・リライト作成をするときはGoogleトレンドを活用していく予定です。

まとめ

すべての記事を数日でリライトできればいいのですが、何百という膨大な記事数を短時間でリライトするのは無理な話。そのため、わたしは優先順位をつけてリライトをしています。

もちろん、上位をキープしている記事の順位も落とさないようにしないといけないので、今後も試行錯誤をしながら進めていきたいと思います。

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