初めてのディレクション業務で躓いたこと・対応するうえで発覚した不足しているスキルについて
こんにちは。LOVELETTER WORKS株式会社の長浜です。
わたしは現在、ライティング・広告運用・SNS運用の業務を担当しており、そのなかでディレクション業務も対応しています。
今回は、ディレクション業務で躓いたことやわたしに足りていないスキルについてまとめます。
目次
ディレクション業務とは?
ディレクション業務とは、プロジェクトやチームの進行を管理し、目標達成に向けて指揮・監督する役割を指します。具体的には、「プロジェクトの企画・立案」「メンバーにタスクの割り振り」「進捗管理」「クライアントや関係者との調整」「問題解決」「プロジェクトの全体的なビジョンやコンセプトを指導(監督)」などがあげられます。
これまでわたしは、クライアントから「ディレクション業務を担当してほしい」と言われて引き受けた業務は、正直ディレクションではありませんでした。先方に「いつまでに記事案と記事を提出してほしいのか」を確認し、そのうえでスケジュールを組むことしかほとんどしていなかったのです。
しかも、最初の時点で「記事案の確認に◯日、記事の確認に◯日はほしい」と聞いていたので、毎月それをもとにスケジュールを組み、先方に『このスケジュールで進めさせていただきます』と報告をするだけ。あとは、納期までに記事案と記事を提出し、先方からの共有が遅れたときは催促の連絡を入れるだけです。
わたしはこれがディレクション業務だと思っていました。
初めてのディレクション業務でぶち当たった壁
広告運用とLP作成のフロント業務を行うにあたり、初めてディレクション業務を担当することになりました。これまで上記のような業務しか対応していなかったため、初めてのディレクション業務で躓きました。
スケジュールの組み方がわからない
まず、ライターの仕事と違うのでスケジュールの組み方がまったくわかりませんでした。広告運用では、クリエイティブを先方が作成してくれることになっていたため、こちらは共有してもらったら配信を開始するだけなのですが、「いつまでに提出してください」というスケジュールを組むことが難しいのです。先方の都合もあり、かつ繁忙期に入っていることもわかっていたため、そもそもこちらでスケジュールを指定して良いのかわからず……。
結局、そのときは「先方からクリエイティブを共有されたタイミングで追加配信を行う」という形で対応しました。
LP作成のフロント業務では、LPを作成してくれる担当者ともやり取りをしなければいけません。担当者には最初の時点で「先方には2週間程度時間がかかる旨をお伝えしています」と伝えていましたが、次月の提案の際にLPの話題を出す予定だったため、先方からいつLPが完成するのか聞かれる前に回答を用意しようと担当者に『完成予定日の目安を教えてください』とチャットで連絡。すると、担当者の上司から「エンジニアに納期を聞くときは気をつけてね!急かされている感じがするから」と言われました。
どういう確認をしたほうが良いのか、これに関してはすごく頭を悩ませました。5分ほど考えましたが正解がわからず……。担当者の上司から「そういうときは顔を合わせて聞くとかね!」と仰っていただいたので、直接お話することにしました。
文章を少し打ち込むだけの場合はチャットのほうが早いし邪魔にならないからそっちのほうが良いと思い込んでいましたが、内容によっては直接話したほうが良さそうです。文章だけだと機械的な感じがして冷たく感じてしまうこともありますもんね。それからは積極的に『お手隙の際に直接お話したいです』と伝えるようにしています。
連絡を取るタイミングがわからない
期限が設定されていないときの連絡を取るタイミングが難しく、『早く連絡したほうが良いんだろうけど、でも……』と悩むことがありました。先方が繁忙期で忙しくしているなか、あまり時間を空けずに連絡を入れるとマイナスな印象を与えてしまうのではないか、解約されてしまうのではないかと恐れて、かなり躊躇していたんです。
躊躇して2日ほど連絡をしなかったので、上司から「連絡しなくて良いの?」と言われることが多々ありました。本来、上司から言われる前にこちらから連絡をしていかなければいけないのですが、連絡を取るタイミングがわからず……。前回の記事で触れましたが、現在は「3日」を目安にしています。
ディレクション業務においてわたしが不足しているスキル
ディレクション業務をやっているなかで、わたしがまだ足りていないと感じるスキルは主に以下の2つです。
スケジュール管理・調整能力
前述したように、LP作成のフロント業務においてスケジュールをしっかり管理することができていません。先方と作成担当者には「2週間程度」という目安しか伝えることができませんでした。これに関しては、「急遽依頼する形になった」という理由もあります。
ただ、密にコミュニケーションが取れていれば、スケジュールを組むことができたのではないかと思います。たとえば、LPの作成依頼が来ることがある程度わかっていれば、先に『これぐらいの作業量だとどのくらいの時間がかかるのか』『◯月に依頼がきたとしてその月のスケジュールはどうなっているのか』『予備日はどれくらい設けたいのか』などを確認できます。そうすれば、作成担当者のスケジュールを少しは把握できるため、依頼が来たときに『忙しいと言っていたから、先方に2週間ではなく3週間で伝えようと思うけどどう?このスケジュールなら対応できそうですか?』と確認できるはずです。
LP作成者とのスケジュールを確定できれば、先方にも「◯週間程度」ではなく、「◯日までに」という伝え方ができて、相手に安心感を与えられるのではないかな、と思います。
次回からは、LP作成の依頼が来そうというタイミングで担当者と打ち合わせしていきます。
提案力
ディレクション業務において提案力が足りていないのは致命的ですが……正直、自分では足りていないと思います。そう感じる理由は、同じ提案を2度・3度しているからです。
最終的に判断するのは先方なので、こだわりが強ければ聞き入れてもらえないことはあります。ただ、どんなにこだわりが強くても相手が納得できるような提案をすれば、聞き入れてもらえるはずです。
広告のクリエイティブに関して、『こういう文言を記載したクリエイティブがあったほうが良いと考えます。なぜなら〜〜〜だからです』『◯◯の広告ということをわかりやすくするため、たとえば△△の画像を使用するのが良いと考えます』などの提案はしていたのですが反映してもらえず。
そこで「提案力が足りていないんだな」と思い、少しだけ提案方法を変えてみました。その方法というのが、『こういう流れで効果的なクリエイティブを探ってみませんか?』という提案です。
『最初は画像だけを変えて、効果的な画像がわかったら次は文言を変えてみませんか』という内容を伝えたところ、反映してもらうことができました。きっと、『こういうのがあったほうが良いと考えます』と言われても「なぜ?」と思っていたのかもしれません。効果的なクリエイティブの探し方を伝えたことで、相手も納得してくれたのだと思います。
どのように伝えたら相手が納得してくれるのかを考えたうえで、提案していけるようがんばります。
ディレクション力を高めるためには経験が必要
最初から成功すれば良いのですが、なかなか難しいもの。ディレクションに関しては先方の都合などもあり、イレギュラーなことが多々起こると思います。ただ、経験を積んでいけば「この場合はこうしたほうが良い」というやり方がわかると思うので、今後もどんどん経験を積んでスキルアップを図っていきます。