こんにちは。LOVELETTER WORKS株式会社の長浜です。

最近、プライベートで「仕事ができる・できない」「転職」の話に触れる機会があったので、昔の自分を振り返ってみました。高校を卒業して入社した会社のことから振り返ってみたのですが、自分では「まあまあ仕事ができていたほう」だと思います。
ただ、いま思えばそれは作業系の仕事が多かったからです。18歳で入社した会社では、トレーナーから「あなたはもっと生き急ぎなさい」と言われるほど最初はひどいものでしたが、作業系は慣れてしまえば自然と早くなるものです。そのため、入社して1年もすれば仕事ができる人になれました。

いまの会社では作業系の仕事もありますが、主に思考系の仕事をしています。思考系の仕事は、作業系と違って答えがひとつではありません。この理由により、自分では仕事ができているとは思えないのです。ただ、わずかながらではありますがちゃんと成長はしています。
以前、上司に「どうやって成長した?」と質問されたことがあるのですが、ただがむしゃらにやっていたので「これをしたから成長した!」という答えは見つかりませんでした。
過去を振り返り「仕事で成長する人ってどんな特徴があるんだろう?」と疑問に思ったので、自分なりに考えてみました。
今回は、仕事ですぐに成長する人の特徴と陥りがちな課題をまとめていきます。

仕事ですぐに成長する人の6つの特徴

わたしが思う、仕事ですぐに成長する人の特徴は以下の通りです。

1.学び続ける姿勢を持っている

真っ先に浮かんだのが「学び続ける姿勢」です。
たとえばこれからWebライターの仕事を始める場合、どんなに良い文章を書くことができてもSEOを意識した記事を作成しなければ検索結果の上位に表示させることは難しいもの。SEOの知識は1日で身につくものではありませんし、年に数回コアアップデートが行われるため、その都度自身の知識もアップデートしていく必要があります。
「文章自体に問題がなければいいや」という考えではクライアントの要望を満たすこともできないので、学び続ける姿勢を持っている方が仕事で早く成長する人だと言えます。

学ぶ方法としては、インターネットで調べる・セミナーを受講する・先輩から教わるなどが挙げられます。専門的なものは記事の文章を読んでも理解するのが難しいので、わたしは基本的に動画を見ています。

2.フィードバックを素直に受け入れる

以前、上司が「素直さって大事」と言っていたことがありました。たしかに、成長するうえで素直さは大事だと思います。

わたしは過去に勤めていた会社で、ライターチームのリーダーをやっていたことがあります。その会社では、記事のチェックチームから作成者に修正を依頼する流れだったんです。
わたしのチームメンバーのなかには、チェック者からのフィードバックを素直に受け入れない方がいました。「記事のなかに主観を入れるのはNGだよ」と伝えても受け入れてもらえず、その方は何度も同じ修正依頼がきていたのです。
チェックチームのリーダーから「修正依頼を受け入れてもらえないし、やり取りに時間がかかる」と相談され、その人には記事作成ではなく別の業務を依頼することにしました。別の業務でもフィードバックを素直に受け入れてくれなかったので、その人は2年ほど経っても成長しませんでした。

仕事で成長する人は、他者からのフィードバックを積極的に受け入れる姿勢を持っています。評価やアドバイスを聞くことで自分の改善点を理解することができ、自己改善を図れます。

わたしは基本的に記事の修正がきたら「自分が間違っている」と思っているため、素直に受け入れるという点はクリアできていると思います。

3.目標設定が明確である

成長する人は、目標設定が明確です。
たとえば、TOEIC 600点を取るという目標を掲げる場合、「とりあえず空いた時間に勉強しよう」では勉強のやる気が起きませんし、達成できない可能性があります。
一方で、3か月以内にTOEIC 600点を取るために1日3時間は勉強をする、1日に単語を100個覚えるなどのように具体的に目標を設定することで、常にその目標に向かって行動できるようになります。これにより、成長することができるのです。

ちなみに、わたしの現在の目標は前回の記事でも書いたように「1か月以内に記事執筆時間を1記事あたり30分短縮すること」です。
前回の記事を書いて5か月が経過しましたが、無事に達成することができました。ただ、最近は初めて着手する案件に携わることもあり、知識があまりない分野だったのでそれに関しては1記事完成させるのに5〜6時間かかりました。

4.失敗を恐れず挑戦し続ける

仕事ができる人の特徴のひとつに、「失敗を恐れず挑戦し続ける姿勢」があります。
1度失敗してしまうと「もうやりたくない……」となってしまいがちです。わたしは過去に何度もいろいろな失敗をしてきましたし、「わたしより同僚のほうがこの業務に向いているのでは?」と思ったこともあります。
ただ、そこでほかの人にその業務を任せると自身の成長につながりません。失敗をしたとしても、その経験を次に活かすための学びの機会と捉えて挑戦し続けていくことが成長につながると考えています。

5.効率的な時間管理ができる

成長する人は、限られた時間の中で最大限の成果を出すために、時間管理を徹底しているそうです。
わたし自身も、より効率的に時間を使うことを意識していますが、正直なところまだ試行錯誤中です。入社当初は、クライアントとのやり取りや差し込み業務がほとんどなかったため、記事案・記事作成に集中できました。しかし現在は、複数の業務を並行して進める必要があり、時間管理の難しさを実感しています。

とくに難しいのが差し込み業務です。案件によってはスケジュールを細かく決めているので管理しやすいのですが、急な対応が必要な差し込み業務が入ってくると計画が崩れてしまいます。気づいたら定時を過ぎており「今日やるべきことが全然終わっていない!」ということがたびたび起こっています。

差し込み業務が入ってきたときに優先順位を明確にして、「これは後日でも大丈夫」というように重要度と緊急度を基準にタスク分けができれば良いと思うのですが、わたしの場合「自分が持っているボールを少しでも減らす」を基準に動いているので、効率的な時間管理ができていないんだと思います。
忙しいと後回しにした業務を忘れてしまいそうで恐ろしいので、しばらくはこれまでのやり方で進めて、徐々に時間を意識していけるようにがんばります。

6.コミュニケーション能力が高い

成長する人の特徴のひとつに、高いコミュニケーション能力が挙げられます。ここで言うコミュニケーション能力は話す力だけではなく、「わかりやすく伝える力」「相手の意図を正しく理解する力」「積極的に質問する姿勢」のことです。
仕事は一人で完結するものばかりではなく、クライアントや上司、同僚など、さまざまな人とのやり取りが発生します。その中で、相手の意図を正しく理解し、自分の考えを的確に伝えられる人は、仕事の進行がスムーズになり、成長のスピードが速くなります。

ちなみにわたしは過去に、コミュニケーション不足の問題で「LP作成のフロント業務においてスケジュールをしっかり管理できていなかった」という失敗をしたことがあります。

密にコミュニケーションが取れていれば、スケジュールを組むことができたのではないかと思います。たとえば、LPの作成依頼が来ることがある程度わかっていれば、先に『これぐらいの作業量だとどのくらいの時間がかかるのか』『◯月に依頼がきたとしてその月のスケジュールはどうなっているのか』『予備日はどれくらい設けたいのか』などを確認できます。そうすれば、作成担当者のスケジュールを少しは把握できるため、依頼が来たときに『忙しいと言っていたから、先方に2週間ではなく3週間で伝えようと思うけどどう?このスケジュールなら対応できそうですか?』と確認できるはずです。

LP作成者とのスケジュールを確定できれば、先方にも「◯週間程度」ではなく、「◯日までに」という伝え方ができて、相手に安心感を与えられるのではないかな、と思います。

抜粋:初めてのディレクション業務で躓いたこと・対応するうえで発覚した不足しているスキルについて

仕事ができるようになるには、コミュニケーション能力も大事ですね。

成長を意識しすぎるあまりに陥りがちな課題

仕事ができる人になれば自信がつきますし、キャリアアップにもつながります。そのため、仕事をするうえで成長していくことは欠かせませんが、意識しすぎるあまりに陥りがちな課題もあります。

完璧主義によるストレス

仕事はできるだけ完璧にこなしたいものですが、完璧を求めすぎるあまりストレスになることがあるそうです。

個人の成長に関わる概念に、「コンフォートゾーン」「ラーニングゾーン(ストレッチゾーン)」「パニックゾーン」があります。
コンフォートゾーンとは、現状維持のことです。慣れ親しんだ環境に身を置いているので、不安やストレスを感じにくいと言われています。
ラーニングゾーン(ストレッチゾーン)とは、自分の能力やスキルなどを活かしつつ新しいことに挑戦する環境のことです。
パニックゾーンとは、自分の力が通用せずパニックに陥ってしまう環境のことです。過剰な不安やストレスを抱えてしまうと言われています。

上記3つのうち、成長するためにはラーニングゾーン(ストレッチゾーン)に身を置くことが良いとされています。しかし、成長意欲の高い人は完璧主義に陥りやすく、パニックゾーンに身を置いてしまう可能性があります。過剰なストレスは、成長どころか判断力や行動力の低下、学びや成長の阻害につながりかねません。

すべての仕事に対して完璧を求めるよりも、80%〜90%の完成度で進める意識を持つことで、ストレスを軽減し、仕事を効率的に進められるようになります。業務の重要度や納期に合わせて対応のレベルを調整することも成長の一環です。

仕事の幅を広げすぎる

仕事に対する意欲が高いと、「あれもやってみたい」「これもやってみたい」と、仕事の幅を広げようとします。もちろん、仕事の幅を広げることは悪いことではありませんが、広げすぎてしまうとやるべきタスクが増えてしまい、負担が大きくなることもあります。
仕事の幅を広げるときは、あらかじめ業務の優先順位を明確にし、自分でコントロールすることが大切です。

アウトプットをしない

「早く成長したい」と思うのであれば勉強は欠かせませんが、知識だけを身につけても実践しなければ意味がありません。成長意欲が高い人ほど、学ぶことに貪欲になりがちですが、インプットに偏りすぎると、実際の行動に結びつかないことがあります。

たとえば、英会話を学んでいる場合、単語や文法を覚えることは重要ですが、実際に会話をしてみなければ学んだ内容は定着しませんよね。SEOの勉強をいくらしても、実行に移さなければ学んだことをすぐに忘れてしまいます。インプットだけでは知識が増えるだけで、実際に使うことで初めて身につくため、アウトプットを意識することが成長には不可欠です。

成長を意識しすぎるあまり、学ぶことに集中しすぎて行動をおろそかにすると、知識は増えても実際の成果にはつながらないと言えます。

成長スピードを他人と比較し、焦りすぎてミスをする

成長を意識するあまり、他人と自分を比較してしまうことがあります。とくに同じ職場で成長している人を見ると、焦りや不安を感じることも多いでしょう。新しい人が入社してきたときも焦りを感じやすいですよね。

しかし、他人のペースを気にしすぎると急いで成果を上げようとし、結果として細部に注意を払わずミスをしてしまいかねません。のんびりするのは良くありませんが、焦ってミスをしないことも大事なので他人と比較しすぎないようにすることが大事だと思います。

まとめ

仕事ですぐに成長するためには、「学び続ける姿勢を持つこと」「フィードバックを素直に受け入れること」「明確な目標を設定すること」「失敗を恐れず挑戦し続けること」「効率的な時間管理を行うこと」「高いコミュニケーション能力を身につけること」が重要です。
成長を続けることで、より良い成果を出しやすくなり、自信やキャリアアップにつながります。
ただし、成長意欲がある人はその分ストレスがかかりやすいため、バランスを取りながら無理なく仕事を進めることも大切です。
引き続き努力し、社内やクライアントから「長浜に任せて良かった」と思ってもらえるように、がんばって成長していきたいと思います。

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