ChatGPTは記事作成に便利!使った結果と使用時の注意ポイントをご紹介
「ChatGPTが使えたら記事作成の効率が良くなるのに」
そう思っていましたが、うまい使い方がいまいちわからず、放置していました。
こんにちは。LOVELETTER WORKS株式会社の長浜です。
以前からChatGPTを使いたいと思っていたものの、使う機会がありませんでしたが、2024年5月にようやく使ってみました!
そこで今回は、ChatGPTを使ってみた結果とChatGPTを使って記事の順位が上がった要因、記事を作成するときの工夫、使用するときにわたしが注意しているポイントをまとめます。
目次
ChatGPTって便利なの?使ったほうがいいの?
ChatGPTが出始めたとき、登録後試しに文章を入力してみたのですが、そのときは「文章が変だしあまり使えないかも」と思って長いこと放置していました。
ですが、ChatGPTを使っている方が増えてきたので、気になってセミナーを受けてみることに。すると、わたしが「使えないかも」と思った原因は入力する文章「プロンプト」がうまくできていなかったからということがわかりました。基本的に「◯◯とは」で入力していたことが大きな原因です。
そこで、セミナー受講後に試しにChatGPTを使ってみると、1本の記事が仕上がるほど高性能!しかも、AIが進化したからか文章も以前に比べてそこまで気にならない状態になっていました。
ただ、他社のセミナーをいくつか受けたとき、どの登壇者も「使ったほうがいい」と言っていましたが、「弊社では使う機会がないからな〜」と思って再び放置することに。
2024年3月6日〜4月19日に実施された「March 2024 core update」
2024年3月6日に大型のアップデート「March 2024 core update」が実施され、SEO記事に大きな影響を受けると話題になっていたことから、しばらく動向をチェックしていました。
サーチコンソールでFrigateの記事の順位が大きく変化していないか毎日チェックしましたが、とくに大きな変化はなし。Xでも情報収集をしていたところ、個人ブログを書いている方が「時間をかけて書いた記事の順位が下がり、ChatGPTを使った記事の順位が上がった」という投稿をしていました。
そこで、Frigateで初めてChatGPTを取り入れてみることにしました!
ChatGPTを取り入れてみた結果

インスタライブにコメントできない!その原因と対処法をご紹介の記事で、試しにChatGPTを取り入れてみました。成果を見るために、あまり文章は変更していません。(もちろん、ツールで重複チェックをして問題ないか確認したうえで投稿しています)
2024年5月20日に投稿し、1週間後の5月27日に見てみると以下のような結果になっていました!

もっとも読まれている記事のPV数は「1,159」、ChatGPTを取り入れた記事のPV数は「23」と、低い結果になっていました。ですが、平均エンゲージメント時間が3分35秒とかなり良い感じです。ちなみに、もっとも読まれている記事の平均エンゲージメント時間は50秒でした。
そして9か月後の2025年2月現在、2月1日〜2月14日の期間でどのくらい変化があったのかを調べてみたところ、以下のような結果になっていました。
もっとも読まれている記事のPV数は「1,912」、それに対しChatGPTを取り入れた記事のPV数は「209」と以前に比べてPV数が上がっています。
平均エンゲージメント時間は下がっていますが、PV数は好調です!
掲載順位は以下の通りです。

2024年5月20日〜5月27日の掲載順位は「15.7位」でした。
2025年2月1日〜2月12日の結果は以下のとおりです。
なんと、「7.5位」になっていました!
しかも、Googleで「インスタライブ コメントできない」で検索すると1位になっています。
ChatGPTを使って記事の順位が上がった要因
Frigateの記事に限らず、「ChatGPTで作成した記事の順位が上がった」という声が出ているのには以下の理由が考えられます。
ユーザーが求めている情報が記載されている
ChatGPTは膨大なデータをもとに、検索クエリからユーザーが求める情報を分析して適切な内容を提供しています。そのため、多角的な視点から記事を作成することが可能です。
また、ニッチなトピックを出してくれることもあるので、競合が出していない情報を出すことで上位表示される可能性があると考えられます。
コアアップデートでほかの記事が除外された
2024年8月に行われたコアアップデートで、記事の順位にかなりの変動がありました。低品質のコンテンツはかなり除外されたようです。
低品質のコンテンツとは、具体的に「ユーザーの検索意図を満たしていない」「内容が薄い」「キーワードを乱用している」「広告・アフィリエイト目的が露骨」などのコンテンツのことです。そのようなコンテンツが上位から除外されることで、ChatGPTで作成した記事が自然と露出されるようになったと考えられます。
ChatGPTで記事を作成するときは工夫が必要
Frigateの記事が上位に上がったのは、キーワードの競合が少ないこと、ユーザーの知りたい情報がシンプルにまとめられていることだと個人的に思っています。
ただ、ほかのキーワードや依頼されている案件によってはChatGPTが出した答えをそのまま使うことは望ましくありません。そのまま使用すると似たようなコンテンツが量産されてしまい、評価されなくなる可能性があります。
ChatGPTを使用する際は、以下の工夫が必要だと考えます。
E-E-A-T対策を行う
E-E-A-Tとは、「Experience(経験):体験談」「Expertise(専門性):作成者の専門知識・技術・スキル」「Authoritativeness(権威性):社会的な信頼性、信頼性の高いサイトからのリンク」「Trustworthiness(信頼性):情報の正確性」の頭文字を取った言葉です。
Googleでも以下のように公表しています。
Google のランキング システムは、E-E-A-T(専門性、エクスペリエンス、権威性、信頼性)で表される品質を満たした、オリジナルかつ高品質のコンテンツを評価することを目的としています。 |
引用:AI 生成コンテンツに関する Google 検索のガイダンス
ChatGPTが作成した文章では、E-E-A-T対策を行うことは難しいと言えます。そのため、ChatGPTの文章を参考にしつつ、人の手で作成・編集していく必要があります。
オリジナリティのあるコンテンツにする
キーワードによっては難しいかもしれませんが、体験談や自身の意見、独自の調査データを記載することでほかとは違うコンテンツに仕上がります。
たとえば、Frigateなら「インスタグラムでこういう現象が起きたけど、◯◯をしたら直った」「リーチ数・インプレッション数・エンゲージメントを増やすなら自分は◯◯をしたほうが良いと思う」などを書くとオリジナリティのあるコンテンツになります。
自社メディアのあんまーるだと、「わたしは子どもの1歳の誕生日に◯◯したよ」「子どもの授業参観にはこんな服装で参加したよ」などの体験談を盛り込むとほかのコンテンツと被りにくくなります。
ChatGPTを使うときに注意している3つのこと
わたしがChatGPTを使うときに特に注意していることは以下の3点です。
1. 事実確認をする
ChatGPTは2021年9月まで(ChatGPT-4は2023年4月まで)の情報を用いて回答しているため、情報が変わっている場合があります(※2025年2月時点)。

試しに、ChatGPTに「婚姻届を提出する際に必要な書類を教えて」と聞いてみたところ、上記画像のように答えが返ってきました。
「戸籍謄本または抄本」とありますが、2024年3月1日から戸籍謄本の提出は不要になっています。

「証人:20歳以上」とありますが、2022年4月1日から成年年齢が20歳から18歳に引き下げられています。そのため、婚姻届の証人は18歳以上であればOKです。
「印鑑」とありますが、2021年9月から婚姻届への押印は不要になっています。
このように、ChatGPTで生成された文章をそのまま記載すると、間違った情報を発信してしまうことになります。なので、わたしはChatGPTを使うときは必ず「その情報は正しいか」を確認しています。
2. 重複していないかチェックする
ChatGPTを使用する方が増えており、なかにはそのまま使用している方もいるはず。もし自身もChatGPTで生成された文章をそのまま使用した場合、ほかの方が投稿した記事と重複してしまう可能性があります。そのため、わたしは無料・有料の2つの重複チェックツールを使って確認しています。
ちなみに、インスタライブにコメントできない!その原因と対処法をご紹介の記事は問題ありませんでした。きっと、そのキーワードで新規作成する方があまりいないからだと思います。ただ、リライトするときにChatGPTを使ったり新規で記事作成をしたりする方はいると思うので、ChatGPTを使う際は今後も重複チェックは徹底していきます。
3. 特定される情報・個人情報は打ち込まない
ChatGPTは記事作成にかなり便利な一方で、情報漏洩のリスクもあります。実際に、海外の企業ではChatGPTにソースコードや会議の内容を入力し、その情報が漏洩したそうです。
一般的な内容であればGoogle上でも公開されているので問題ありませんが、機密情報や個人情報を入力するとAIが学習し、ほかの人に回答する可能性があります。そのため、わたしは一般的な内容しか打ち込まないようにしています。
あと、ChatGPTの設定で学習させないようにしています。学習させないようにすることで、機械学習に使用されなくなり、ほかの人に回答されるリスクを低減できます。
設定方法は以下のとおりです。
1. 右上にある自身のアイコンをクリックする
2. 設定を選択する
3. データコントロールを選択する
4. すべての人のためにモデルを改善するをオフにする
まとめ
「ChatGPTを使えたら便利だろうな〜」と思ってはいましたが、クライアントの記事作成のときに使うわけにもいかず、登録するだけの状態になっていました。ですが、Frigateなら問題ないと思い、実際に使用してみると一から記事を作成するよりもかなりラクでした!
それからは、参考程度にFrigate以外の記事作成時にもChatGPTを使用しています。
ただ、ChatGPTで用いられているデータは2021年9月まで(ChatGPT-4は2023年4月まで)のものなので、今後も事実確認を徹底しながら使用していきたいと思います。