SNS運用を成功させるには心理学が不可欠?ファンを増やす取り組みについて
こんにちは。LOVELETTER WORKS株式会社の長浜です。
SNSの運用においてエンゲージメントの向上を目指すには、画像の美しさやトレンドを取り入れることも大事ですが、心理学的な視点からユーザーの行動を理解することも大事だと感じました。
今回は、SNSでファンを増やすための取り組みとSNSで活用できる心理学をまとめていきます。
目次
SNSでファンを増やすための取り組み
SNSでは、画像がきれいな、いわゆる「映える投稿」が人気です。しかし、どんなに目を惹くような画像を投稿してもユーザーが見るだけで終わってしまうと意味がありません。企業の認知度を高めたい場合は、ユーザーにシェアしてもらう必要があります。そして定期的にシェアしてもらうためには、フォローしてもらうことも大事です。
そこでここでは、SNSでファンを増やすための取り組みを心理学と絡めてまとめていきます。
1.ユーザーの承認欲求を満たす
SNSを利用する方のなかには、情報収集をするためだけに活用する方もいるでしょう。しかし、SNSは承認欲求を満たすツールでもあります。承認欲求とは、人が他者に認められたいと願う基本的な心理的欲求です。
「承認欲求を満たしたい!」と思ってSNSを利用する方はあまりいないかもしれませんが、自分の投稿に対してアクションがあるのは誰でもうれしいものです。とくに、企業からの「いいね」「コメント」「リツイート(リポスト)」はユーザーにとって特別な意味を持ちます。企業との直接的なやり取りは喜びや満足感があり、ファン獲得へとつながりやすいといえます。
2.有益な情報を提供する
有益な情報を提供することは、ファンを増やすための大きなカギです。
有益な情報とは、たとえばライフスタイルを改善するヒントや実用的なアドバイスなどが挙げられます。最近は震災が多いので、警視庁の投稿が注目を集めていますよね。ちなみに、警視庁は防災に関することだけでなく、「高齢者や妊婦さんがスムーズに乗車する方法」なども投稿しています。シートの上にビニール袋を敷き、先にその上に座ってから体の向きをクルッと変えるという内容なのですが、意外と知らない方は多いはず。実際にわたしも知らなかったので、「妊娠中に知りたかった」と思いました。
このような役立つ情報の投稿はユーザーが「今後も知りたい」と思うので、フォローしてもらいやすくなります。また、価値のある情報は「誰かに共有したい」という心理が働きます。フォローしてくれた方がシェアしてくれるとその人のフォロワーにも見てもらえるので、そこからフォローしてくれる方が増えることもあります。
3.親近感が湧く投稿をする
最近、企業のSNSで「中の人」が注目を集めることが増えました。企業のSNSは基本的に商品やサービスなどの宣伝がメインになってしまうのですが、それらと関係のない中の人のつぶやきを投稿することで親近感が湧いてフォローする方が多く見受けられます。
SNSで活用できる心理学
とくにX(旧:Twitter)ですが、SNSでは画像だけでなく文章で訴求することも大切です。そこでSNSで活用できる心理学をまとめていきます。
ミラーリング効果
ミラーリング効果とは、人は自分に似た行動や意見を持つ人に対して親近感を抱きやすいという心理的現象のことです。前述した、中の人のつぶやきなどに活用できます。
カリギュラ効果
カリギュラ効果とは、禁止されると逆にそれをしたくなる心理現象です。何かを禁止されたり制限されたりすると、無意識にその行為や情報に対して強い興味を持つようになります。
たとえば、SNSなら「この投稿は24時間限定で公開」「見ないと後悔するかも」などのメッセージを含めることで、フォロワーはその投稿を見逃したくないという気持ちが強くなり、関心を持って閲覧やシェアを促すことがあります。
バンドワゴン効果
バンドワゴン効果とは、ほかの人が支持しているものを自分も支持したくなる心理現象です。多くの人が好んでいる商品やサービスを、無意識に「良いもの」と捉え、それに乗りたくなる気持ちが強まります。
SNSで「みんなが愛用しているアイテム」「30代の9割が使用しています」などの表現を使うと、「自分も同じように参加しよう」と感じやすくなり、エンゲージメントが高まります。
フレーミング効果
フレーミング効果とは、同じ情報でも伝え方が異なると受け取り方が変わるという心理現象です。ポジティブに見せるか、ネガティブに見せるかで反応が大きく変わります。
たとえば「この商品を使うと効果的にダイエットできます」と「この商品を使わないとダイエットに失敗するかもしれません」と伝えるのでは同じ商品でも印象が変わり、前者よりも後者のほうが緊急性を感じさせることができます。
商品の割引を表示する場合、「50%オフ」よりも「半額」のほうがお得感がありますよね。
カクテルパーティー効果
カクテルパーティー効果とは、多くの雑音の中でも自分に関連する情報や自分の名前などを無意識に聞き取ることができる心理現象です。
「SNS運用担当者におすすめ!」というように、ターゲットを限定することで「自分のことを言っている」と感じ、投稿に対する関心やエンゲージメントが高まります。
ザイオンス効果
ザイオンス効果とは、何度も接触することでその対象に対する好意や親近感が高まる心理現象です。SNSでは、同じブランドやメッセージを何度も目にすることで、ユーザーは自然とそのブランドに親しみを感じるようになります。
すぐに取り入れやすい方法が、同じ時間に投稿することです。ユーザーのアクティブな時間帯に投稿をするのがおすすめです。
まとめ
SNSアカウントのなかには、企業の商品やサービス情報を発信するだけで多くのファンを獲得しているアカウントもあります。しかし、それらは生活に身近なものでよく利用するからという理由があるからです。毎日のように利用しない方にもフォローしてもらうためには、投稿を工夫しなければいけません。そして投稿には心理学的な視点が必要です。
「ユーザーが何を求めているのか」「どのような文章にしたらユーザーの心に響きやすいのか」を考え、SNS運用を行っていきます。