SEO対策に欠かせない「エンティティ」とは?記事作成・SNS作成に活用する方法について
こんにちは。LOVELETTER WORKS株式会社の長浜です。
前回の記事で少し触れましたが、SEO対策を行うにはエンティティを重視することが大切です。今回は、エンティティの概要や記事作成に活用する方法などをまとめていきます。
目次
エンティティのおさらい
エンティティというのは、簡単に言うと「具体的なものや概念」を指す言葉です。たとえば、「東京タワー」なら建物、「犬」なら動物といったように、明確に存在するものです。データベースや検索エンジンでは、この「はっきりしたもの(エンティティ)」を使って情報を整理したり理解したりしています。
昔の検索エンジンは、単にキーワードの数だけを基準にしていました。たとえば、「Instagram(インスタグラム)」というキーワードがたくさん書かれているページは、内容が薄くても検索結果の上位に表示されやすかったんです。
しかし、現在の検索エンジンは「このページは何について詳しく説明しているのか?」を理解するために、エンティティを使っています。そして、そのページの内容がユーザーの質問やニーズに合っていれば、検索結果の上位に表示されやすくなります。
つまり、今のSEO対策ではただキーワードをいっぱい使うだけではNG! エンティティをしっかり取り入れて記事を作成することが、検索結果で上位に表示されるためには必要です。
記事作成におけるエンティティの活用方法
エンティティを活用するためには、単にキーワードを並べるだけでなく、関連するエンティティを意識して記事を作成する必要があります。
関連するエンティティを取り入れる
記事を作成する際、主なエンティティと、それに関連するエンティティを意識して取り入れることが大切です。
たとえば、Frigateで「Instagram(インスタグラム)」についての記事を書く場合、関連するエンティティは主に以下が挙げられます。
・Meta
・ストーリーズ
・リール
・ハッシュタグ
・ショッピング機能
これらの関連エンティティを取り入れることで、検索エンジンに「Instagram(インスタグラム)に関連する情報」として認識されやすくなります。
また、ユーザーが求めている情報ともマッチしやすくなり、検索結果の上位表示につながる可能性が高くなります。
ユーザーの検索意図を理解し、関連エンティティをなるべく網羅する
あるテーマに関する記事を書く際、関連するエンティティをできるだけ多く取り上げることで、検索エンジンに「このトピックについて広く深くカバーしている」と認識されやすくなります。たとえば、Instagram(インスタグラム)のリールについて詳しく説明する際に、関連エンティティとして「動画編集」「音楽ライブラリ」なども取り入れると、さらに具体的で深い情報を提供できるようになるでしょう。
ただし、エンティティは「とにかくたくさん入れれば良い」というわけではありません。そもそもなぜユーザーがその情報を知りたいのか、その検索意図を理解することが大切です。
「Instagram(インスタグラム)でフォロワーを増やす方法」を知りたがっている場合は、投稿のアイデアやハッシュタグに関する内容も良いですが、そこにプラスしてアルゴリズムやインサイトの見方(意味)なども記載することで、より有益性の高いコンテンツに仕上がります。
内部リンク・外部リンクを活用する
特定のエンティティに関する詳細な説明が別の記事で扱われている場合は、その記事への内部リンクを設置することが重要です。
「インスタ 使い方」の場合、ストーリーズ・リール・ハッシュタグ・各機能など、すべてを書くと何万文字という膨大な文字数の記事ができあがります。
この1ページで網羅できるのは良い反面、「本当に知りたい情報だけがほしい」というユーザーにとっては読む気がなくなってしまいます。その結果、サイトの離脱につながりかねません。
一方で、「インスタ 使い方」の記事に「ストーリーズ」「リール」「ハッシュタグ」など個々の記事を内部リンクとして設置することで、ユーザーが知りたい情報に簡単にアクセスでき、サイトの回遊率が上がります。
また、関連するエンティティを内部リンクや外部リンクと結びつけることで、検索エンジンがコンテンツをより深く理解できるようになります。
エンティティが認識されているか確認も大事
エンティティを取り入れたコンテンツを作成したからといって、それで終わりではありません。エンティティが認識されているかを確認することも大切です。確認する方法には「Google検索」と「Googleトレンド」の2つがあります。
検索した際、ナレッジパネルに表示されていればエンティティは認識されています。
Frigateは残念ながら認識されていませんでした。
エンティティが認識されているかは、Googleトレンドでも確認できます。検索窓に入力した際、「検索キーワード」以外のものが出ればエンティティは認識されています。
残念ながら、GoogleトレンドでもFrigateは確認できませんでした。
エンティティはSNS運用にも活用できる
エンティティは記事作成だけでなく、SNS運用にも活用できます。なぜなら、Instagram(インスタグラム)やX(旧:Twitter)などはエンティティを活用してコンテンツを理解し、適切なユーザーにリーチさせるような仕組みになっているからです。
SNSを投稿する場合、たとえば「美白美容液」の投稿をするとします。この場合、関連エンティティには「シミ」「くすみ」などがあります。「美白美容液」だけで終わらず、文章やハッシュタグで関連エンティティを含めることで、美白(美容)に興味のあるユーザーにリーチしやすくなります。
関連エンティティを調べる方法としては、SNSを使って検索する方法もありますし、Googleの検索エンジンを使用する方法もあります。
サジェストキーワードはユーザーが求める情報をサポートしてくれる検索候補なので、そこに表示される内容は関連性が高いといえます。
エンティティをSNS運用に活用する場合は、関連するエンティティも使うことで投稿の効果を高められます。
まとめ
エンティティを記事作成やSNS投稿に取り入れることでコンテンツの質を高めることができますし、アルゴリズムに正しく認識され、ターゲットユーザーに的確にリーチできるようにもなります。また、SNSではエンティティを活用することで、投稿の発見性を高め、エンゲージメントやフォロワーの増加を促進する効果も期待できます。
Webサイトをエンティティとして検索エンジンに認識させることは容易ではありませんが、エンティティを意識することで質の高いコンテンツ作成にはつながると思います。
今後はエンティティをより意識して、記事作成やSNSの投稿作成を行っていきます。